いわぎん事業創造キャピタル

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お客様の声

顧客が欲しい牛をつくる。
ユニークな視点で取り組む畜産経営

代表取締役社長 
中屋敷 敏晃

株式会社 重次郎

ファンドは事業拡大を後押ししてくれるもの。
熱心なコンサルタントからの提案で
今までにないビジネスの可能性にも気づきました。
経営全体へのアドバイスを受けながら
その先を見据えた事業展開に取り組んでいます。

会社・事業について

 平成16年に一頭の和牛繁殖牛を購入し、徐々に飼養規模を拡大してきました。平成24年には120頭規模のフリーストール牛舎を建設、現在は160頭規模の母牛を飼養しています。弊社の特徴はサービス業の視点を取り入れたユニークで効率的な畜産経営にあり、早期母子分離哺育と適性受精の実施などにより岩手県内の黒毛和牛の平均分娩間隔目標である380日を達成。その上で、体重や血統など購入者の希望に沿った「オーダーメイドの牛づくり」に取り組んでいます。また牧草のほとんどを自社生産し、輸入飼料に依存しない飼育法につとめてきました。平成25年には法人化を果たし、畜産経営を軸に、パン製造、運送という3本柱で事業を展開しています。

 わたしは創業時から子牛の卸売市場に足繁く通い、肥育農家の意見に耳を傾けてきました。肉質、サシの入り方、生育状況などの情報をフィードバックしてもらうことで母牛や種付けを計画でき、相手の欲しい牛を提供することが可能になります。また枝肉事業者との交流をきっかけに東京のレストランとの取り引きもスタートし、ジャージー牛と黒毛和牛の交配種「ジャー黒牛」をはじめ、料理人の要望に添った牛の肥育にも取り組むようになりました。繁殖経営は、子牛を売って終わりではありません。肉の流通ルートを意識することで生産体制はより強固なものとなり、肥育など経営の多角化にも繋がっていくと確信しています。

キャピタルについて

わたしの前職はホテルマンであり、畜産経営はほとんどゼロからの挑戦でした。当然ながら創業時は実績もなく資金調達に苦労した経験もあります。しかし自分なりの経営を模索し続けたことで、農業者にはない独自の経営的視点を評価していただき、いわぎん農業法人ファンドからの投資が決定しました。投資は事業拡大への布石ですが、一方で従来の融資とは異なるプレッシャーを感じてもいます。幸い、コンサルタントがとても熱心で、たとえば肥育農家との相対取り引きといった今までにない発想を提案していただくこともあります。月に一度は弊社を訪問してもらっていますし、電話もひんぱんに掛かってくるのが心強いですね。現在は畜産のみならず、弊社のパン製造事業に対してもさまざまなアドバイスを受け、商品開発に取り組んでいます。

今後の事業・会社について

 畜産業においては現在の経営規模を維持しつつも、次の段階として肥育に注目しています。現在はジャージー種やジャー黒牛などさまざまな系統の牛を30頭ほど飼養していますが、これらは首都圏のレストランから求められている肉種です。出荷はあえて定期的には行わず、シェフや消費者が「並んでも食べたい」と思うような販売戦略を考えています。そして将来的には、繁殖から肥育、加工、販売までの6次化を考えており、ここ雫石町内に自社生産物を提供する場づくりの構想も描いています。

 会社名の「重次郎」は屋号です。子どもの頃はこの名で呼ばれるのが嫌でしたが、今では地域に根ざして事業を行うことの意味について考える原点にもなっています。まずは地元雫石の方にもっと「重次郎」という社名を知ってもらうことが重要。畜産経営や人材育成など、取り組むべきことはたくさんあります。

企業名 株式会社 重次郎
代表者 中屋敷 敏晃
郵便番号 020-0583
住 所 岩手県岩手郡雫石町上野新里5-4
電 話 019-692-1763
F A X 019-692-1831
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