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岩手新事業創造ファンド3号「株式会社キノファーマ」への投資について

2025.5.28

~投資先「株式会社キノファーマ」~

 抗ウイルス薬の研究開発を行う株式会社キノファーマ(以下「キノファーマ」という、本社:東京都中央区、代表取締役:黒石 眞史)に投資を行いました。

 キノファーマは、ウイルスが増殖する際に利用する宿主(ヒト)因子を阻害することで、ウイルスの増殖を抑制するという新たなアプローチによる抗ウイルス薬の研究開発を行っています。現在、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる子宮頸部上皮内腫瘍(子宮頸がんの前がん状態・通称CIN)と尋常性疣贅(イボ)に対する治療薬の開発において臨床試験が進行しています。

 特に、CINには治療薬が存在せず、子宮頸部の一部を切除するという侵襲的治療法しかなく、女性にとって精神的・身体的負担が大きい病気です。

 本県においても、一定数の子宮頸がん患者がおり、CINについてはさらに多くの患者数が予想されます。県や各自治体が関係機関と連携しながら、子宮頸がんの早期発見や早期治療を目指してワクチン接種や定期検診受診率の向上に取り組んでいるものの、子宮頸がんの全てを予防することや発見することは困難です。キノファーマの治療薬開発が成功すれば、これまで治療薬という選択肢がなかったCIN治療において、新たな治療法を提供することが可能となり、女性のQOL向上の観点からも社会的意義は非常に大きなものと捉え、投資を決定しました。

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