代表取締役
寺地 輝美
株式会社 前森山集団農場
心強いのはきめ細かなサポート体制。
経営検討委員会はじめ、異業種交流は刺激的です。
弊社事業への期待を感じると同時に、
農業法人ファンド第一号の投資先という責任も。
期待に応えるべく、成長を続けていきたい。
昭和29年、中国(旧満州)から帰還した開拓団や開拓義勇隊の先代たちがここ前森山の東山麓に入植し、集団農場を立ち上げたのが弊社の原点です。以来、酪農業を中心に共同経営による規模拡大をはかり、昭和53年にはいちはやく農事組合法人を設立。平成27年には農林水産省が推進する畜産クラスター事業に名乗りを上げ、結成された「八幡平前森山地区畜産クラスター協議会」の中心組織として牛舎や最新の搾乳施設などを導入し、平成28年には将来を見据えて株式会社へと組織変更しました。
弊社では生乳生産を事業の中心に置き、スケールメリットを生かした酪農を行っています。耕地は牧草、デントコーンなど合わせ約170haと広大で、粗飼料の自給生産基盤を確立。また乳牛が自由に動けるフリーストール・パーラー方式の牛舎も県内同業者に先んじて導入するなど、牛のストレス軽減や生乳の品質向上にもつながる経営革新を進めてきました。現在の飼養規模は経産牛が約300頭、育成牛は約380頭で、令和元年度の年間出荷乳量は約2,400トンにまで増えています。
われわれ日本人にとって、牛乳は米と同じく公益性の高い食糧です。全国的に酪農家の減少が進むいま、その価値はますます高まっていくと考えており、今後とも前森山の環境を活かした高品質の生乳を提供してきたいと考えています。
経営基盤を強化するには牧場の拡大が必須です。そのための資金調達をどうするかについてリサーチをするなかでいわぎん農業法人ファンドの存在を知り、弊社の事業計画を評価していただき投資を受けました。キャピタルとの連携が生まれたことでさまざまなサポートをいただいています。経営検討委員会の実施をはじめ、学校法人による弊社農場の視察などをきっかけに異業種との交流も生まれています。また農業や酪農の現状を知るためにコンサルタント自らがセリ市場への視察にも同行してくれました。弊社の事業に力を貸してくださることへの力強さと同時に、農業法人ファンド第一号の投資先という責任も感じています。その期待に応えるべく、成長を続けていきたいと考えています。
われわれの使命は岩手の生乳生産事業を守っていくこと。ファンドから投資いただいた4000万円は子牛の購入費用に充て、乳牛の更新率を高めながら約2000トンの年間出荷乳量を令和3年度までに3000トンへと向上させていくのが目標です。
現在、北海道を筆頭に牧場の大型化が進んでおり、年間1万トン以上生産するギガファームも多く出現しています。弊社も規模拡大に取り組んできましたが、現在の環境規模で飼養できる乳牛数を見きわめた経営が重要です。さいわい弊社の酪農経営は北海道なみのスケールでの飼養環境を確保しつつ、品質を安定化させることで高い乳価を維持してきました。この規模と乳価のバランスを武器に、次世代へ橋渡しできる酪農経営を展開していきたいと考えています。
企業名 | 株式会社 前森山集団農場 |
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代表者 | 寺地 輝美 |
郵便番号 | 028-7305 |
住 所 | 岩手県八幡平市松尾第5地割463番地1 |
電 話 | 0195-78-2933 |
F A X | 0195-78-2965 |